◆◆ 日記帳 ◆◆

過ぎ去った時間が 凝縮された紙片
そこに居たのは、確かに自分なのだ
真白な面を埋め尽くす、乱暴な文字
不満をぶつけるように並ぶ、不揃な羅列
弱くて、繊細で、神経質なそれは、
急ぐように、追われて逃げる者の如く
苦しいのだね
悔しいのだね
そして、悲しかったのだね、と
あの時は誰も気が付いてくれなかった
自分さえも見落としていた叫びに
今、私が応えるよ
何一つ、癒されていないことを知ったから、
何一つ、報われないのだと諦めたから、
私のノートは、ただ真白のままに
何も綴られていないページを捲り、
今はただ、愛おしい。
大人になってしまったのだねと、
微かな抵抗が指に届く気がして、手を止める。

今の私に向き合ってみるのも、
良いかもしれない。
再び足掻いてみようかと、ペンを握る。









*** ひかるあしあと ***
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