緩やかに落ちる 絶えず流れる水のように 果てない奈落を目指し 僕は落ちる 抵抗も恐怖も あらゆる感情が 消え去ってしまったが如く 僕は落ちる 落ちて落ちて 何時しか 昇っているかのように 僕は落ちていた 天が地に繋がる刹那に 捕らわれてしまったのか それとも 落ちるのを止めてしまったのか 僕にはワカラナイけれど 果てなく続く道を 僕は真っ直ぐに落ちる どれだけ落ちただろう どれだけ昇っただろう どれだけ進んだのだろう どれだけ戻ったのだろう 落ち続けていくことに 慣れて来た僕は 疑問を抱き 過去と未来とを見比べる 僕はいつまで 落ちるのだろう 僕はいつまで このままなのだろう 不意に 不安が過ぎった 不安は恐怖に育った 恐怖はやがて笑いに変わった 笑いは急に悲しみに変化した そして僕は これが僕の道だと知った |
*** ひかるあしあと ***
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